先日の公演で語られたストーリーをご紹介します。
『両親のケンカ』
家族で移動する、いつもの車の中。
本当に小さなことから、隣に座る夫との口論が始まった。
後部座席には4歳の娘が座っている。
言い争う私たちに対し、「ケンカはいけないよ」と、
正しいことを言い、なんとか私たちを仲良しに戻そうとしていた。
けれど、私も夫もお互いに納得できず、
喧嘩はヒートアップするばかり。
もちろん、娘のことは忘れていないが、どうしても気持ちが抑えられなかった。
全く終わる様子のない私たちのやりとりに、
娘は、「私、かわいい?」と
違う方向からのアプローチを始めた。
「はやくいつものママとパパに戻って!」
そんな娘の思いには気がついていた。
それでも、やめられなかった。
自分の怒りを抑えられなかった。
車が家についた。
私と夫は、仲直りし、仲良しに戻ったところを娘にみせて謝った。
この喧嘩は、これで終わった。
けれど、後部座席からみた、私たちの争いと怒りの気持ちは
娘の胸に刻まれているだろう。
かわいそうなことをしてしまったと、胸が痛んだ。
※ストーリー掲載にあたり、事前にテラーの了承を得るとともに、テラーが特定されないよう、表現に配慮しています。
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